- 産院に向かうときは陣痛タクシーがあるけど、出産退院時はどうしたらいいの?
- 新生児を安全にタクシーに乗せるポイントは?
出産後の退院時、赤ちゃんをどのように病院から自宅へ連れて帰るか悩みますよね。車を持っていない家庭の場合、タクシーを利用するケースが多くなります。しかし、「新生児をタクシーに乗せても大丈夫?」「チャイルドシートなしでも安全なの?」といった不安を抱く方も多いです。
この記事では、新生児と安全にタクシー移動するためのコツや注意点を詳しく解説します。

私自身、退院時に新生児と一緒にタクシーで1時間強移動しました。実体験やタクシーの運転手さんからのアドバイスも踏まえて記事をまとめたので、参考にしてください。
新生児はタクシーで退院できる!


タクシー利用にチャイルドシートは不要
日本の道路交通法では、6歳未満の子どもにチャイルドシートの使用が義務付けられています。しかし、タクシーは公共交通機関に分類されるため、チャイルドシートの設置義務が免除されています。つまり、新生児をタクシーに乗せる際は、チャイルドシートなしでも違反にはなりません。
一般旅客自動車運送事業の用に供する自動車(タクシー・バス等)に乗車する場合、幼児用補助装置(チャイルドシート)の使用義務は免除される。
道路交通法第26条の3の2 第3項
産後タクシー・子育て応援タクシーを活用できる
タクシーの場合、チャイルドシートなしで乗車できますが、心配な場合はチャイルドシートを付けてくれるタクシー会社を利用するのも手です。多くの地域では、チャイルドシートを搭載した「子育てタクシー」などのサービスがあります。
- 産後ケアタクシー
- 子育てタクシー
- ママサポートタクシー
- 陣痛タクシー(退院時にも利用可能)
チャイルドシートを希望する場合は、事前予約が必要です。退院日は事前に分からないことが多いので、入院中にタクシーを手配する必要があります。
また、2,000円程度の追加料金がかかる場合が多いので、注意が必要です。
チャイルドシート付のタクシーをおすすめする方
「抱っこ紐で良いの?」「チャイルドシート付のタクシーを予約すべきなの?」と迷いますよね。以下の方はチャイルドシート付のタクシーを事前予約しておくことをおすすめします!
- 退院時に家族が同乗できない場合
- タクシーで1時間以上移動する必要がある場合
出産を終えて退院する際、母体はまだまだ完全には回復していません。会陰の痛みや帝王切開の傷があるため、新生児を抱っこして長時間タクシーに乗るのは、ママにとっても負担がかかります。家族が同乗できない場合は、チャイルドシート付きタクシーを手配することをおすすめします。
1時間以上の長距離を移動する場合も、チャイルドシート付のタクシーがおすすめです。長時間の縦抱きは新生児に負担がかかる場合があるためです。
逆に言うと、短時間であれば抱っこ紐でタクシーに乗るのがおすすめです。
私はチャイルドシート付の子育てタクシーを手配したのですが、タクシーの運転手さんからは



新生児だとチャイルドシートがぶかぶかだったりするから、シートベルトをした上から抱っこ紐で固定する方がおすすめだよ!
とアドバイスされました。
抱っこ紐が負担にならない場合、かつ長時間の利用でなければ、普通のタクシーで十分だと思います。
チャイルドシートなしでも新生児と安全にタクシーに乗るコツ


チャイルドシートなしでも安全にタクシーに乗るコツは以下のとおりです。
- 抱っこ紐でしっかり固定する
- シートベルトで赤ちゃんを圧迫しないようにする
- 乗車直前の授乳は避ける
- 長距離移動の場合は休憩を挟む
- 事前にタクシー会社へ確認・予約をする
抱っこ紐でしっかり固定する
新生児をタクシーに乗せる際は、抱っこ紐を使用するのがベストです。法律的には抱っこ紐なしでも大丈夫ですが、万が一事故や急ブレーキがあったときに、抱っこ紐で固定していれば、赤ちゃんが飛び出してしまうのを防げます。
以下のポイントに注意して、しっかり固定しましょう。
- 新生児から使えるタイプの抱っこ紐を選ぶ
- 赤ちゃんの頭と首をしっかり支える
- 肩や腰に負担の少ない抱っこ紐を選ぶ
抱っこ紐を使えば両手が自由になるため、タクシーの乗り降りの際も安全性が高まります。


シートベルトで赤ちゃんを圧迫しないようにする


赤ちゃんの上からシートベルトをかけると、シートベルトが赤ちゃんに食い込んでしまい、万が一の際に危険です。親がしっかりシートベルトを着用し、赤ちゃんは抱っこ紐で固定するのが安全です。
まず最初に親がシートベルトを締め、その上から抱っこ紐を固定しましょう。
乗車直前の授乳は避ける
乗車直前に授乳すると、タクシーの揺れや振動で赤ちゃんが吐き戻してしまう可能性があります。退院時のタクシー移動が短時間であれば、授乳は乗車の30分〜1時間前に済ませておくのが理想的です。
ただし、私の場合は長距離の移動だったので、20分前に授乳してタクシーに乗せました。お腹が満たされ、車の振動が心地よかったのか、移動中はしっかり寝てくれました。
長距離移動の場合は休憩を挟む
遠方の実家へ移動する場合や、長距離のタクシー移動をする際は、途中で休憩を挟むようにしましょう。新生児は体温調節が未熟で、長時間同じ体勢でいるのが負担になることもあります。安全な場所で一度停車して、赤ちゃんの様子を確認しましょう。
必要があれば、途中でおむつ替えや授乳を行いましょう。安全のためにも停車した状態で行ってください。授乳する際は吐き戻し防止のために、たくさんあげすぎないことをおすすめします。
事前にタクシー会社へ確認・予約をする


タクシー会社によっては、チャイルドシート付きの車両を手配できる場合があります。特に長距離移動で不安な方は、事前に電話やオンラインで確認・予約をしておくと安心です。
チャイルドシートを利用しない場合も、GOなどのタクシー手配アプリをダウンロードしておくとスムーズにタクシーを利用できます。
タクシーでの退院時に準備しておくべきもの
タクシーでの退院時に準備しておいたほうがいいものをご紹介します。
新生児とのタクシー乗車時に必要なアイテム
タクシー乗車時に用意しておきたいアイテムは以下のとおりです。
- おくるみやブランケット:温度調節に役立ちます
- ガーゼハンカチ:吐き戻し対策
- 授乳ケープ:途中で授乳する際に便利
- おむつとおしりふき:万が一のために準備
- 着替え:赤ちゃんが汚してしまった時のため
- スマートフォンや財布:タクシーの連絡や支払いのため
すぐに取り出せるように準備しておきましょう。
会陰切開の傷が痛いときはクッションやバスタオルを敷いて
産後、会陰切開の傷が辛い場合は、タクシーの席に座る際にドーナツクッションがあると痛みが軽減できます。私はドーナツクッションがなかったので、バスタオルを円状にしてその上に座りました。



長時間乗る場合は、何かしら対策しておくことをおすすめします!
赤ちゃんの服装は股下にベルトを通せるものを選ぶ
赤ちゃんの洋服にも注意が必要です。おくるみを巻いた状態で乗車すると、チャイルドシートに乗せる際に股下のベルトが通せません。抱っこ紐に移し替えるのにも時間がかかります。



私自身、事前に想定しておらず、あたふたしました。
ベビードレスなどもチャイルドシートのベルトやを付けにくい可能性があります。チャイルドシートや抱っこ紐を使う場合は、服装にも注意しましょう。
新生児とのタクシー移動で気をつけるポイント


タクシー内の温度調節
新生児は体温調節が未熟なため、タクシー内の温度を快適に保つことが重要です。夏は冷房が効きすぎていないか、冬は寒くないかを確認し、適宜ブランケットを活用しましょう。



寒く感じる場合は、遠慮せずに運転手さんに温度を上げてもらうようお願いしましょう!
ドライバーに運転をゆっくりめにお願いする
急ブレーキや急加速は、新生児にとって負担になります。声をかけなくても気づかってくれることも多いですが、乗車時に「できるだけゆっくり運転してください」とお願いしておくと、安心できます。
まとめ


新生児を連れての退院は、タクシーでも安全に移動できます。抱っこ紐を着用して、シートベルトの使い方に気をつけましょう。長時間の移動が必要だったり、家族の手伝いが難しい場合は、チャイルドシート付のタクシーを手配するのもおすすめです。
退院時の移動は、ママにとっても体力的に負担がかかります。タクシーを上手に利用して、無理のない移動を心がけてください。
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